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加工技術

硬脆材料の延性モード切削に関する研究

ガラスは建築資材、光学部品、家電品、医療機器さらには食器に至るまで身近な工業製品に多用されている。ガラスは身近な材料であるが室温では硬く割れやすいため、機械加工が困難な代表的材料である。本研究の目標はガラスの新しい機械加工・生産方法の確立であり、本報告はガラスの延性モード切削が可能な超精密旋盤の開発とガラスの延性モード切削の応用に関するものである。

加工対象とその加工方法は、技術革新(工具・加工技術の進展)によって変化する。焼入れ鋼や金型などの高硬度材料には研削加工や放電加工が施されていたが、コーティング工具・cBN工具の出現とマシニングセンタの性能向上により、切削による磨きレス加工が主流となった。また、ポリゴンミラー等に代表される金属鏡の製造方法は、超精密加工技術の向上と共に研削・研磨から超精密切削に移行した。しかし、ガラスレンズの場合では、球面レンズは伝統的な研磨、非球面レンズはモールド成形が主流である。ガラスなどの硬脆材料も延性モード切削加工の技術が確立すれば、金属鏡などと同様に超精密延性モード切削に移行すると考える。

超精密旋盤
図 超精密旋盤

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