研究会・イベントのご報告 詳細
医療・介護機器を軸にしたヘルスケア産業の創出
令和元年度 機械情報産業講演会 in 和歌山のご報告 | |
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開催日時 | 令和元年11月20日(水) 14:00~17:00 |
場所 | ホテルアバローム紀の国 2階 「鳳凰の間」 |
テーマ | 医療・介護機器を軸にしたヘルスケア産業の創出 |
講師 | 公益財団法人医療機器センター附属 医療機器産業研究所 上席研究員 日吉 和彦 氏 株式会社リハートテック 取締役 笠原 直樹 氏 一般財団法人機械振興協会経済研究所所長代理 兼 調査研究部長 北嶋 守 |
内容 | 【講演内容】 11月20日(水)に「令和元年度機械情報産業講演会in和歌山」が和歌山市で開催されました。初めに機械振興協会理事北嶋守より開会挨拶がなされ、次いで和歌山県商工観光労働部企業政策局長寺本雅哉氏からご挨拶を賜りました。本講演では医療・介護機器を軸にしたヘルスケア産業の創出について3つの視点から講演が行われました。講演1では「超高齢社会におけるヘルスケア産業の創出と中小企業の役割」について公益財団法人医療機器センター附属医療機器産業研究所上席研究員の日吉和彦氏が日本の人口動態予測や社会保障給付費の推移などの統計データを踏まえてヘルスケア産業振興の重要性を指摘した上で和歌山県の取り組みである「わかやまヘルスケア産業革新プラットフォーム」の活動に触れながら和歌山県の特産品である「有田みかん」を活用したヘルスケア産業創出の可能性などが示唆されました。次に講演2では「嚥下訓練器具の開発・製造・販売への取り組みについて」と題して株式会社リハートテック取締役兼社会福祉法人紀の国福樹会理事長の笠原直樹氏の講演が行われました。歯科医師でもある笠原氏は50歳の時に社会貢献がしたいと考え社会福祉法人設立の準備を開始すると共に仕事柄「誤嚥性肺炎」で苦しんでいる人々をまのあたりにしていたため「口腔嚥下機能」を訓練する器具の製品化に取り組みました。講演ではその経緯とこれまでの成果、そして今後の普及課題について具体的なデータや事例に基づく報告が行われました。最後の講演3では当経済研究所の北嶋が「介護人材不足時代に向けた介護ロボットの可能性と課題」と題して特に現場ニーズから見た普及阻害要因について全国の介護施設を対象に実施したアンケート調査に基づく分析結果を中心に報告が行われました。今回の講演会には和歌山県内の企業や各種関係機関の方々を中心に73名の参加を頂き、講演会後の講師との交流会でも活発な情報交換が行われ盛況な講演会となりました。 ご後援頂いた和歌山県並びに株式会社紀陽銀行の皆様、当日ご参加頂いた皆様に心より御礼申し上げます。
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