研究会・イベントのご報告 詳細
世界と日本の通商問題-ブレグジット、米中貿易戦争、日米交渉&農業-
令和元年度 第1回STEP講演会のご報告 | |
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開催日時 | 令和元年9月27日(木)15:00~17:00 |
場所 | 機械振興会館 B2ホール |
テーマ | 世界と日本の通商問題-ブレグジット、米中貿易戦争、日米交渉&農業- |
講師 | キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹 独立行政法人 経済産業研究所 上席研究員 山下 一仁 氏 |
内容 | 9月27日(木)に機械振興会館B2ホールにおいてキヤノングローバル戦略研究所研究主幹・独立行政法人経済産業研究所上席研究員山下一仁氏を講師としてお迎えし、令和元年度STEP講演会「世界と日本の通商問題-ブレグジット、米中貿易戦争、日米交渉&農業-」を開催致しました。当日は、全体で54名のご参加を頂きました。ご参加頂いた皆様には、厚く御礼申し上げます。また、今回の講演会の開催にあたっては、一般社団法人日本機械工業連合会様の後援を賜りました。重ねて御礼申し上げます。 【講演内容】 本講演では、初めにブレグジットの背景にあるEUの特徴とブレグジットを巡る混乱がもたらした現象について、さらに今後の行方についての見解が示されました。次に米中貿易戦争の盈虚については、2018年10月にIMF(国際通貨基金)が公表した試算に基づいて、今回の米中貿易戦争によって長期的には世界のGDPは0.2%下振れするだけであること、しかも、紛争の当事国である米中でも0.5%程度の下振れに留まること、日本やEUには短期的にはプラスの効果、長期的には影響がないといった予測を示した上で、米中貿易戦争の本質に関する見解が示されました。後半では米国農業が直面している問題点とトランプ政権との関係、TPPと日本の農業問題、さらに今後の日米交渉の行方、そして最後に日本のコメ政策への改革案が示され、一般メディアからの情報だけでは見えてこない諸問題の本質に迫る内容となり、講演後は参加者との積極的な質疑応答が展開されました。
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