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「医療機器開発の現状と今後の展望」

機振協オンラインシンポジウム 医療政策研究会 「医療機器開発の現状と今後の展望」ご報告
開催日時 令和4年3月9日(火)16:30~18:00 
場所 WEBシステムにより開催(CISCO WEBEX)
テーマ 「医療機器開発の現状と今後の展望」
内容

開会の辞

  機械振興協会経済研究所 特任研究主幹
  神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科 教授 昌子 久仁子 氏

【講演1】

  機械振興協会経済研究所 所長 林 良造
   「医療機器開発のこれまでとこれからー医療改革への道筋」

【講演2】

  株式会社ドゥリサーチ研究所代表取締役 西尾 治一 氏 
   「医療機器開発の促進に向けた米国の政策動向」
       

【パネルディスカッション】
 パネリスト

   機械振興協会経済研究所 特任研究主幹
   神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科教授
   東京大学公共政策大学院 客員教授 大西 昭郎 氏

   株式会社ドゥリサーチ研究所代表取締役 西尾 治一 氏

   医療ガバナンス研究所 理事長 上 昌広 氏

   国立循環器病研究センター 名誉所員 大阪大学 国際医工情報センター 特任教授
   AMED医工連携事業化推進事業プログラム スーパーバイザー 妙中 義之 氏

   キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長
   東京理科大学大学院経営学研究科 上席特任教授 瀧口 登志夫 氏

 モデレーター

   東京大学公共政策大学院教授
   慶應義塾大学政策メディア研究科兼総合政策学部教授 鈴木 寛 氏

 モデレーター補佐

   機械振興協会経済研究所 特任研究員
   神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター
   研究員(シニアマネージャー) 黒河 昭雄 氏

閉会の辞

  機械振興協会経済研究所 所長 林 良造



 本シンポジウムは、機振協シンポジウムとして開催されたものです。開催当日は、62名のご参加を得ることができました。講師・パネリストの方々、ご参加頂いた方々には心より御礼申し上げます。



【講演の概要】

【講演1】

 初めに、講演1「医療機器開発のこれまでとこれからー医療改革への道筋」では当経済研究所所長林より、①医療機器開発のこれまでの経緯、②医療産業革命、③日本の対策の進展、④医療分野の研究開発基盤、⑤事業化への道、⑥広がるフロンティアと制度設計、以上の6つの視点から報告があった。

【講演2】

 「次に、講演2「医療機器開発の促進に向けた米国の政策動向」では、株式会社ドゥリサーチ研究所代表取締役西尾氏より、①米国のEmerging Technologies 迅速導入政策の経緯、②FDAの組織的対応、③効率的な開発を進めるためのツールの開発と提供、以上の3つの視点から報告があった。

【パネルディスカッション】

 パネルディスカッションでは、モデレーターの鈴木氏から各パネリストに対して日本で開発される医療機器が欧米と競争できるような環境は整備されたのだろうかという問題提起がなされ、妙中氏からは、日本の医療機器開発の課題に関連してAMEDの役割に焦点を当て、医療機器の実用化ために出口を見据えた事業化戦略の重要性が指摘された。大西氏からは、米国では医療機器国を挙げて専門家を集めているが、日本では医療機器開発と規制サイドとが繋がっていないのが課題であるといった指摘がなされた。瀧口氏から、AMEDは一定の成果を上げているが、企業レベルではより一括してやれるような政策が必要であるといった指摘がなされた。上氏からは、此度のコロナ禍の2年間では日本と世界の対応に大きな違いがあったことを踏まえ、より患者重視の対策の必要性が指摘された。後半もパネリストによる意見交換が行われ、西尾氏を含む各パネリストと参加者との質疑応答が活発に展開された。最後に、林所長より、閉会の挨拶が行われ、オンラインシンポジウムは盛況裏に終了した。