調査研究報告書 詳細
欧州のエネルギー自由化がわが国の機械工業等に与える影響調査
報告書No. H14-4-2A
発行年月 : 平成15年3月
経済社会活性化研究所
Ⅰ 主要目次 | ||
第1章 | 欧州のエネルギー自由化 | |
1.欧州の経済情勢 | ||
2.電力の自由化プログラム | ||
(1)ヨーロッパの電力事情 | (2)米国(イングランド&ウェールズ)における自由化 | |
(3)その他のEU各国における自由化 | ||
3.ガスの自由化プログラム -ヨーロッパのエネルギー事情- | ||
第2章 | 日本のエネルギー自由化の方向 | |
1. 日本のエネルギー事情 | ||
(1)化石燃料と地球温暖化問題 | (2)太陽光、風力発電などの自然エネルギー事情 | |
(3)開発進む燃料電池 | (4)原子力発電とリサイクル問題 | |
2.電力の自由化 | ||
(1)自由化と電力供給責任 | (2)電源多様化と自由化 | |
(3)発送電分離と全面自由化問題 | ||
3.ガスの自由化 | ||
(1)ガスパイプラインとエネルギーの安全保障 | ||
(2)電力とガスの競合問題 | (3)ガス自由化プログラム | |
第3章 | トルコの政治経済情勢とエネルギー | |
1.トルコの政治経済情勢、エネルギー事情 | ||
2.エンカ財閥と自由化 | 3.トヨタのトルコ工場の現状と方向 | |
第4章 | イタリアの政治経済情勢とエネルギー事情 | |
1.イタリアの政治経済情勢、エネルギー事情 | ||
2.イタリアの生産活動省の考え方 | 3.ENIとイタリアのエネルギー自由化 |
Ⅱ 概要 我が国においては、エネルギーの自由化が進められているが、そのお手本は、ヨーロッパ諸国のエネルギー産業といわれている。日本と同様にヨーロッパの中では、資源の少ないイタリア、トルコの自由化のテンポは、我が国のエネルギー産業、及びその関連産業の経営革新の参考になると考えられている。 そこで本調査研究は、イタリア、トルコのエネルギー情勢、自由化の実態を詳細に調査分析するとともに、わが国のエネルギー情勢、エネルギー産業の指針として、3国の共通点を引き出し、将来の方向などを比較検討したものである。我が国は不幸にも原子力発電のトラブルにより、天然ガスの導入を積極的に進めなくてはならなくなってきている。トルコとイタリアはこれまでも天然ガスをエネルギー供給の基本と考え、自国内にガスのパイプラインを布設し、その積極的な活用を図ってきた。これらの実態を調べ、我が国のエネルギー産業、関連プラント、機械工業に与える影響等、それぞれの問題点を浮き彫りにした。 |