調査研究報告書 詳細
産業機械における環境配慮設計の現状と課題に係る調査研究
報告書No. H16-4-1A
発行年月 : 平成17年3月
Ⅰ 主要目次
第1章 産業機械の環境配慮設計に関する動向
1 産業機械の環境対応をめぐる国内外の動向等
2 産業機械業界における環境対応への取組み状況
3 アンケート調査による各業界団体の取組み状況
4 産業機械の環境対応をめぐる検討課題の抽出
第2章 産業機械の静脈物流の現況と課題
1 鉄のマテリアル・フロー
2 鉄リサイクル処理の現状と課題
3 製造から廃棄までのルートの概要
4 リサイクルの観点から見た検討課題のまとめ
第3章 3R推進に向けた取組み課題
1 基本的な方向をめぐる論点について
2 環境配慮設計の取組み推進戦略の検討
3 本章のまとめと今後の展望
添付資料Ⅰ 産業機械関連団体向けアンケート調査内容
添付資料Ⅱ 鉄リサイクル関連業者ヒアリング記録
【鉄リサイクル処理業者】 【電炉メーカー】
Ⅱ 概要
産業機械は総じて製品寿命が長いことからライフサイクル上、使用時の環境負荷(エネルギー使用量)削減が大きな課題であるが、製品廃棄後の環境負荷の低減・リサイクルに関しては製品の主要構成素材が鉄であるため、適正に処理されていると考えられてきた。しかし、鉄にも普通鋼、鋳物、合金鋼があり、機械そのものに材質の表示がないため分別が難しかったり、輸送できるように切断しなければならないが、どこで切断するのがよいか分からないなど分別分解上の問題が多く、必ずしもリサイクルがスムーズにいっているとは言い難い。また国内で使用された産業機械の多くが中古製品として海外へ輸出され、アジアを中心とした多くの国で使用されている現状もあり、世界的な規模での環境影響を考慮すると日本の産業機械の環境配慮のさらなる取り組みが必要で有ると考えられる。
本調査研究では産業機械の環境対応を巡る国内外の動向の中でも、省資源・資源循環を促進する3Rに配慮した製品製造への各業界団体・企業の取り組みの状況や、製品の主成分である鉄のリサイクルの状況と課題について整理し、産業機械の3R推進の必要性についてとりまとめた。