調査研究報告書 詳細
産油国における機械産業のバーチャルエンタープライズ調査研究
報告書No. H18-5-2A
発行年月 : 平成19年3月
財団法人 エンジニアリング振興協会
【目次】
第1章 緒論
1.背景と目的 2.調査研究の内容
第2章 企業間連携の仕組み
1.はじめに 2.我が国の企業間連携 3.海外における企業間連携 4.企業間連携と情報ネットワーク 5.産学官連携の試み
第3章 産油・資源国の産業(カスピ海沿岸を中心として)
1.はじめに 2.カスピ海沿岸の石油と関連産業 3.CIS諸国の全体像 4.カザフスタン共和国の概要
第4章 企業間連携調査(カザフスタンの事例研究)
1.調査対象国・地域の選定 2.マンギスタウ州アクタウ市の産業経済 3.アクタウ地域における機械産業の企業調査
4.ヒアリング調査 5.調査のまとめ 6.アクタウ地域における企業間連携モデル 7.アクタウ地域におけるバーチャルエンタープライズ導入可能性
8.我が国企業によるアティラウの製油所建設とカザフ企業との連携 9.その他の対象地域
第5章 産油・資源国の企業間連携の実現
1.はじめに 2.企業間連携の仕組みづくり 3.バーチャルエンタープライズ実現に向けて 4.バーチャルエンタープライズで利用するITインフラストラクチュア
第6章 総括
1.調査研究の結論 2.訪問国調査の総括 3.今後の課題
巻末参考資料
【概要】
本調査では、産油国のバーチャルエンタープライズの実態、実現可能性についての調査研究を行い、我が国の機械・エンジニアリング企業が、こうした仕組みにどのように関わって事業展開していくことが可能であるかを考察し、その戦略的方向性の検討を行った。
調査を進めるにあたり、国内の企業間連携の事例、中小企業連携支援活動などの仕組みを参考に、産油国におけるバーチャルエンタープライズのモデルを想定し、カザフスタン、ベトナム、ドバイの政府機関、団体、民間企業においてヒアリング、意見交換を行った。
その結果、現地国に企業間連携のニーズがある事、国際標準による生産体制と大容量の通信可能なインフラが整っている事などが、バーチャルエンタープライズの仕組の必須要件であるが、実際に求められているのはコーディネーターの存在であることが判った。
このため、組織としてのコーディネーションセンターとその機能について提案し、産油国や我が国の企業活動において、今後その概念を活用できるよう整理した。