調査研究報告書 詳細

【目次】

第１章　機械工業の国内における新たな展開
　１．最近の工業立地の傾向
　２．今後の産業立地の展望

第２章　機械工業集積地域の産業基盤の現状と課題　― 産業活性化の方向と関連基盤の状況

第３章　機械工業集積地域の動向
　１．山形地域
　２．諏訪地域
　３．尾張地域
　４．京都地域
　５．大阪・兵庫地域

第４章　機械工業集積地域企業の企業活動と連携構造
　１．アンケート調査の目的と方法　
　２．回答事業所の概要　
　３．事業所の機能変化
　４．生産活動面での連携　
　５．研究活動、開発活動　
　６．試作活動、デザイン活動
　７．技術交流、研究交流
　８．将来展望

第５章　新たな産業基盤の構築と産業活性化の方向
　１．既存工業用地の再評価と有効活用
　２．開発活動を支える産業基盤
　３．機械工業集積地域における産業活性化の方向

【概要】　

　本調査研究では、わが国の機械工業集積地域が、海外の生産機能等と連携しつつ、時代の変化に対応するために必要となる、新たな産業基盤強化のあり方や、個別地域における産業活性化の方向性について、主要な集積地域の実態調査および企業調査を実施した。地域調査からは、今後の産業活動の主たる要素をしめる高度技術、研究開発、製品試作など、知識重視の付加価値の高い部門を支える新たな産業基盤構築の事例が得られ、今後の一層の高付加価値化を支えることのできる基盤強化の必要性が明らかになった。また、企業調査からは、大学・研究機関との連携の状況、生産・研究開発活動、試作・デザイン活動への企業の取り組みの実態などが明らかになり、集積地域企業の将来展望、人材育成や地域との係わりの重要性などの指摘があった。これらの実態把握を踏まえて、産業集積地域で起きている様々な事業活動が、変化に対応し、効率的且つ活発に進められるための「新たな産業基盤のあり方」を提案し、今後の地域産業活性化の方向性について取りまとめを行った。