調査研究報告書 詳細
産業資本施設メンテナンスの投資効果評価手法に関する調査研究
報告書No. H19-1-3A
発行年月 : 平成20年3月
(財)エンジニアリング振興協会
【目次】
第1章 調査研究の概要
第2章 メンテナンスと環境保全
1.メンテナンスはなぜ必要か
2.メンテナンス効果の評価
3.メンテナンス評価の経済・環境評価
第3章 メンテナンスの評価についての既存情報の調査
1.我国のコンビナートプラントの現状
2.従来のメンテナンス評価の概要
3.投資効果評価に関係する最新の知見
4.メンテナンスに関する現地調査
第4章 評価方法の検討
1.評価の基本的なとらえ方
2.メンテナンス投資の位置付け
3.評価項目
4.LCC評価
第5章 投資効果評価手法試案の作成
1.評価手法試案
2.評価手法のケーススタディ
第6章 まとめ
【概要】
産業資本施設の多くは高度成長期に建設され、すでに建設後40年を越えて急速に老朽化しつつある。最近は老朽化による事故のニュースが多くなり、これらのメンテナンスが極めて重要な課題となっている。本調査研究ではユーザである石油精製・石油化学5社のメンテナンス部門へ現状と評価についてヒアリングを実施した。この中で安全の確保とメンテナンス費用の削減の要求が大きく、適正なメンテナンスの評価指標の確立の期待が強かった。専門委員による検討の中で今後、メンテナンス投資は単に生産性の向上、事故防止、メンテナンス費用の削減だけでなく、安心・安全、そして持続可能な社会・企業を目指したCSR(企業価値の向上)が重要と結論づけた。最終的に「企業価値の向上」「収益性の向上」を目指した、5軸をベースとする【メンテナンス評価指標=「生産性」*「メンテナンス費用」*「CSR」*「リスク(安全)」*「マネージメント」】を提案した。