調査研究報告書 詳細
コア技術を軸にした中小モノづくり企業の新事業展開
報告書No. H21-3-1A
発行年月 : 平成22年3月
(株)日本総合研究所
【主要目次】
第1章 本調査研究の概要
第2章 中小モノづくり企業の現状
第3章 中小モノづくり企業の技術と事業展開
第4章 新事業展開の事例調査
第5章 中小モノづくり企業のコア技術を活用した新事業展開における戦略
第6章 結論と今後の課題
【概要】
小モノづくり企業は経営資源の制約が強いことから、大企業以上に「選択と集中」の戦略に従って自社の技術や事業の領域を絞り込む必要があり、景気後退期にはこの戦略が一層求められる。しかし、持続的に発展して行くためには、絞り込みを行う一方で、新技術や新事業への挑戦も欠かせない。絞り込みと挑戦とを両立させるためには、コア技術を意識して事業と向き合うことが重要になる。 顧客のニーズを聞きながら、新事業のために自社のコア技術を深化・変容させる道を選べば、比較的早期の売上増加が期待できるが、量産・品質管理を高度に要求される。
一方、自社のコア技術の深化・変容を起点として、新事業・顧客獲得を狙う際には、5~10年程度の期間が必要となることを覚悟し、苦しい時期でも研究開発を続ける努力が要求される。
また、いずれの場合も、いち早く外部環境の変化を察知し、既存事業への集中のステップから、新たな挑戦を始めるステップへの移行期を見極めることや、自社に適切な規模の新技術・新事業を選ぶことがポイントとなる。