調査研究報告書 詳細

【主要目次】

第１章　材料とは何か

第２章　材料産業をめぐる長期的な変遷

第３章　材料産業を取り巻く環境の最近の動向

第４章　材料産業の存在意義とあるべき姿

第５章　材料産業の飛躍のための戦略

【概要】　

　 昨今の経済社会のグローバル化の中で、これまで我が国の産業を支えてきた自動車、機械、電気機械、家電等に代表される製造業は、部品、ユニット等モジュラー化の進展と水平分業体制の中で、安価な労働力のアジア新興国の急激な追い上げを受け、国際競争力が著しく低下している。材料産業は、我が国製造業の国際競争力維持強化のための重要な役割を担っている。本調査研究は、材料とは何かをまず定義し、個別的な材料に立ち入らず、材料一般に共通した横断的課題を検討した。我が国製造業の強みは、特定の業種に偏らず、多様性を有しているで、経済情勢の変化の中で主役を交代しながらダイナミックな安定性を維持してきた、生物界の多様性に見られるような産業生態系であるといえる。材料産業は、その産業生態系を維持発展させる重要な役割を担っているとの視点から材料産業発展強化のための材料戦略の枠組み、具体的課題、シナリオ等を検討した。