調査研究報告書 詳細
ものづくり分野における日本の競争力強化技術開発調査
報告書No. H22-3-3A
発行年月 : 平成23年3月
(財)製造科学技術センター
【主要目次】
第1章 背景、目的、ローリングの考え方
第2章 ものづくり技術戦略ロードマップの概要と評価
2.1 マップの背景・経緯等概要
2.2 本年度マップの検討評価・分析
2.3 「ものづくり技術戦略ロードマップシンポジウム」
2.4 新興国イノベーションへのギアチェンジ(現在のものづくりの弱み強み)
第3章 ものづくり技術戦略ロードマップの再構築に向けて
3.1 ロードマップの再構築の考え方
3.2 マップの構成
3.3 戦略的シナリオとその必要技術
3.4 ロードマップに対する必要視点“開発技術と人材育成”
3.5 まとめ(課題・提言)
第4章 日本のものづくりの取り組むべき課題(設計・環境)
4.1 ものづくり構想設計
4.2 サステナブル・マニュファクチャリング
第5章 総括
参考資料 ものづくり技術戦略ロードマップ(2010年度版)
【概要】
ものづくり立国を自負する日本は、製品製造の国際競争力を高めることが重要であり、そのためには要素技術はもとより、生産全体を考慮し、また、人や物の流れを考えた最適生産システムが必須である。また、国際コスト競争力等生き残りに関わる最重要課題や技術ロードマップで扱うべき技術開発や将来計画は、戦略を抜きにして語れない。多くの企業が東アジアの他国からの技術的キャッチアップと追い越しを恐れるあまり、「如何にしてキャッチアップされないか」という守りの思考に入っている。逆に日本企業の技術力や品質力の優位性を再評価する論調も増えて来ている。企業は強力なビジネスモデルの下に「研究開発を推し進め技術で圧倒的に他を凌駕する」という攻めの姿勢で進んでいくべきである。そのため、ものづくり技術戦略マップは、攻めの意識をもった多数の企業委員が作業を行い、各社の戦略的取組みの参考となる日本の「ものづくり戦略書」の作成を行った。