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調査研究報告書 詳細

自動車産業の国際展開と下請中小企業への影響に関する調査研究

報告書No. H1-7
発行年月 : 平成2年5月



Ⅰ 主要目次
 Ⅰ章 自動車産業における国際展開と下請中小企業への影響に対する問題提起
 Ⅱ章 自動車産業の国際展開と生産体制変化
  1.円高後の生産環境変化と今後の展望
   1)好調な内需と空洞化問題
   2)生産体制のリストラクチャリング
  2.海外生産等国際化戦略の展開
   1)海外生産活動の状況
   2)海外資材調達の展開
  3.転換期を迎えた生産分業体制
   1)自動車産業の生産分業体制
   2)生産分業構造の将来展望
  4.下請中小企業群の経営課題
   1)国際化の進展と下請中小企業経営
   2)コストダウン対応と今後の経営戦略
 Ⅲ章 部品メーカーの脱系列化と多角化の動向
 Ⅳ章 自動車産業の国際展開と生産体制変化に関するアンケート調査結果

Ⅱ 要約
 近年、わが国自動車産業は、世界主要市場での貿易摩擦問題、さらに円高の急速な進展によりセット・メーカーの海外生産の拡大、海外からの部品調達の増大等、国産展開が加速化されている。
 わが国の自動車産業はピラミッド型にたとえられるセット・メーカー、部品メーカー、協力企業群の重層化した生産体制を持ち、世界的に見ても最も効率的な生産システムが組織されているといえる。しかし、近年の業界を取り巻く国際化の波は、こうした分業構造を根底から覆すほどの影響が予想されるものの、その実態については必ずしも充分に把握されていないのが実情である。
 本調査研究では、自動車産業の国際展開により生産体制、特に海外での自動車生産がどの様な方向で進展するのか、またこれにより国内での生産体制がどの様に変化し、協力企業群として組織された部品メーカーや中小の協力企業群にはどの様な影響が及んでくるのかを把握し、今後の方向性について検討を行った。