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調査研究報告書 詳細

90年代の生産システム革新と人材活用

報告書No. H8−8
発行年月 : 平成9年5月



Ⅰ 主要目次
序論 90年代の生産システム革新と人材活用
第1章 生産システムの新たな展開と人材活用
第2章 機械産業の環境変化と生産システムの展開
第3章 人材育成・処遇制度の変化と生産システムの展開
第4章 機械産業における保全形態の選択と生産システムの展開
第5章 社外人材の活用と生産システムの展開
English Summary
Current Trends in Production Systems and Human Resources  Management in the Japanese Machinery Industries
 付録
1. 「生産システムの新たな展開と人材活用のあり方に関するアンケート」調査票
2. 「生産システムの新たな展開と人材活用のあり方に関するアンケート」調査結果
3. アンケート文字記入部分
4. 聞き取り調査実施企業・工場 コード票一覧      
Ⅱ 概要
 80年代においては、フレキシブル生産システムとして、FA、CIMといった「高度生産システム」が注目され、そうした方向がかなりの程度志向された。しかし、90年代にはいり、長引く不況による市場競争激化の中で、生産システムの変化の方向についても若干の変化がみられている。
 すなわち、かって80年代に志向された、FA、CIMといった「高度生産システム」は多品種少量生産に対応するフレキシブル生産システムとして注目をあびたのであるが、市場の拡大があまり望めない(ないし縮小傾向にある)現段階において求められる多品種少量化のレベルは、基本的に市場が拡大傾向にあった80年代に求められた多品種少量生産とレベルがかなり異なっていると考えられるからである。 そうした中では、製造現場に必要な技能系人材、その活用のあり方にも一定の変化がせまられるであろう。ではそれは具体的にはどのような方向性をもったものであろうか。
 本報告書は、そうした問いに答えることを目的に機械関連企業(主として上場企業)に属する1、000工場へのアンケート調査(220工場より回答)、及び機械関連企業の21工場を対象とした聞き取り調査(生産技術関連、人事労務関連の役職者から)のそれぞれの結果をもとにとりまとめたものである。
 報告書の中では、これらの調査からえられた事実をもとに、90年代における生産システムの革新の方向と人材活用の特質についての暫定的結論を示したつもりである。