ホーム > 経済研究所 > 調査研究報告書 > 調査研究報告書 年度一覧 > 調査研究報告書 年度別一覧 > 調査研究報告書 詳細

調査研究報告書 詳細

機械関連企業の地球環境問題への対応と課題

報告書No. H8−2
発行年月 : 平成9年3月



Ⅰ 主要目次
はしがき
0. 調査研究の目的
1. 地球環境問題の概念と特質
2. 企業概念の変遷~21世紀型企業像の提示
3. 企業経営と地球環境問題
4. 機械関連企業の環境管理の現状と課題
5. 21世紀の環境調和型企業の創造に向けて
資料編      
Ⅱ 概要
 地球環境問題への取り組みが世界的に注目を集めており、政府・企業・消費者の3者が有機的な連携を形成し、適切な対応をとることが求められている。しかし、問題の複雑性、不可逆性が指摘されるなど、従来型の対応では対処できない問題となってきている。特に、企業は経済環境の主体として非常に大きな役割を期待されている。このような状況の下で、これからの企業の行動原理は何らかの変革を求められているといえる。機械関連企業が社会との適切な調和を保ち長期に維持発展するための条件を明確にし、企業の行動原理を明確にすることが課題であると思われる。
 そこで本報告書では、機械関連企業の地球環境問題への取り組みの状況と取り組みを行う上での阻害要因についてのアンケートを試み、実態把握とその対応・今後の課題、行政の役割などについてとりまとめたものである。
 具体的には、1章で地球環境問題とはいかなるものであるのか、その概念と特質について、従来の公害問題等との比較により明確にし、2章では、地球環境問題に個別企業が取り組む前提として、いかなる「企業像」が想定されているかという点について、近代経済学及び経営学で想定されてきた企業モデルの比較検討を行い、本報告書における企業概念の規定を行った。3章では、地球環境問題に対する具体的な企業の役割を明確にするとともに、分析枠組みを提示し、それを受けて4章でアンケート調査の結果とそこから得られた若干の知見を明示し、5章で環境保全型企業の創造に向けた提言を行っている。