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調査研究報告書 詳細

CIs(コネクテッドインダストリーズ)研究会 研究活動概要

報告書No. 20-4-1
発行年月 : 令和3年3月



【研究活動概要 目次】

1.調査研究の趣旨・目的

2.研究会のこれまで

3.2020年度の開催状況


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【調査研究の趣旨・目的】

 機械工業におけるデジタル技術の活用は、量産型プロセス、定型的プロセスなどで急速に進み、生産性の向上や3K的労働からの解放など、大きな効果を上げてきた。続く次の段階として、試作開発、生産、顧客サービスなど広範な分野で、一層高度な応用領域への展開が始まっている。
 デジタル技術の活用による産業の変革は、新しい製品・サービスの創出や在来品の高度化という市場面、それらの開発・製造・供給に関わる生産面、さらに間接部門の進歩という経営面など、多くの層にわたる進展がみられる。
 また、情報の採集・保存・転送・処理に優れるというデジタル技術の特長を支え、その力を増幅しているのが情報処理とネットワークの両分野だが、これらの近年の急速な技術進歩とインフラ化によって、デジタル技術の活用は産業・経済・社会の広範な領域に及び、いわばデジタル化と呼ぶことができる状況が生まれている。
 これらの変化は、技術面では処理や通信の高速化・大容量化などの量的な拡大にとどまらず、新しい機能が相次いで実現されるなどの質的な飛躍も急速に進んでいる。応用面ではその効果の及ぶ領域は多くの層にわたっており、これを統合的に理解し、経営戦略なり製品戦略なりに応用していくのは楽な作業ではない。IoT、Industrie4.0、ロボット、ビッグデータ、CPS、AI、5G、DXなど、数多くのトピックスも登場し、それぞれに熱心な取り組みがみられ、追いかけるだけでも相当の努力がいる。
 この研究会では、そうした新しい波は意識しつつも、機械工業とその上流からクライアントまでのサプライチェーンの最前線で活動している現場の目に映る状況、その頭に浮かぶ問題意識、実際に取り組まれた多くの試みとそこからくみとれる課題とヒントなどを収集し、産業の現場、政策立案と実施、学術などの異なる立場からの意見交換を続けている。
 研究会では、結論や仮説のようなものをまとめることを急がず、産業、政策、学術のそれぞれの次の活動のきっかけになるsomethingを見出すことを優先してきている。