調査研究報告書 詳細
情報化の推進によるサプライチェーン・モデル化の調査研究
報告書No. H11委−25
発行年月 : 平成12年3月
株式会社 グローバルロジスティクス総合研究所
Ⅰ 主要目次 | |
第1部 | サプライチェーン・モデル化の意義 |
第1章 | 研究の背景と目的 |
第2章 | 研究の範囲と対象 |
第2部 | 統合サプライチェーンモデルの実像 |
第1章 | 統合サプライチェーン・モデル作成の背景と目的 |
1. | 小売業の状況 |
2. | 卸売業の状況 |
3. | メーカーの状況 |
4. | 物流改革の必要性 |
5. | 統合サプライチェーン・モデルの意義 |
第2章 | 統合サプライチェーン・モデルの基本的な考え方 |
1. | 対象範囲 |
2. | 種類 |
3. | 総物流コストの算出方法 |
第3章 | 計算結果 |
1. | 中間物流拠点数 |
2. | 各モデル間での物流コスト比較 |
第4章 | 中間物流拠点として備えるべき要件 |
1. | フルライン化拠点としての要件 |
2. | 巨大物流拠点としての要件 |
3. | 店舗支援型物流としての要件 |
4. | ローカル最適配送サブモデルとしての要件 |
5. | 運営責任に関する問題点 |
第3部 | モデルからの示唆 |
第1章 | 業界への影響と示唆 |
1. | 集約物流のあり方 |
2. | トータルな共生の視点の阻害要因 |
3. | ローカル最適配送モデルの阻害要因 |
4. | 小売側の様々な意見 5.物流条件の透明性向上の阻害要因 |
第2章 | 社会への影響と示唆 |
1. | 環境問題の深刻化 |
2. | 情報技術の進歩 |
3. | 外資の市場参入 |
4. | その他の経済環境との関係 |
第4部 | 課題と解決に向けての方策 |
第1章 | モデル化に向けての課題 |
1. | 共生のスタート |
2. | 物流条件の透明性向上の挑戦 |
3. | モーダル・シフトと海外商品の議論 |
4. | 環境問題の議論 |
第2章 | 課題解決に向けた方策 |
1. | 共生是非の議論 |
2. | モーダル・シフト促進の観点からの方策 |
3. | 環境対策の視点からの方策 |
あとがき | 委員による提言 |
Ⅱ 概要 本調査研究は、食品、日用雑貨、菓子、薬品業界統合サプライチェーン管理モデルを試算した。モデルは各業界毎と業界統合した場合とで計算される。メーカー/中間物流/小売と理想的な簡素化された形態を前提とし、中間物流拠点は1階層のみとしている。総合的な物流量を地域の人口/消費量と比例配分させ、配送距離/コスト等を加味して業界・温度帯別に中間物流拠点数を試算した結果、業界統合のDC型モデルでは、拠点数241カ所、取り扱い金額23兆7536億1600万円、1拠点当たり15万6739箱/日、配送エリア一拠点当たり1567平方キロとなった。また、中間物流拠点が備えるべき要件として、フルライン化拠点のための、物流インフラ、運用ルール、要員確保、教育訓練、商品管理手法への最新の技術導入を提言した。店舗支援型物流としての要件として、管理上の評価指標設定、小売り業態別対応、契約方式を提言した。ローカル最適配送サブモデルとしての要件として、共同配送、売れ筋品のみの在庫、EDI化の徹底について提言を行った。 |