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調査研究報告書 詳細

持続的成長を目指す中国経済と環境問題に関する調査研究

報告書No. H11委-5
発行年月 : 平成12年3月


株式会社 工業経済研究所

Ⅰ 主要目次
第1章 江朱体制と今後の政治動向
1. 1999年の中国政治
2. 2000年の政治課題
3. 江朱体制の今後の展望
第2章 持続的成長を目指す中国経済
1. 1999年の主な経済政策
2. 経済成長の動向
3. 経済発展を左右する二大改革
4. 急進展を見せた二大戦略
第3章 石炭依存度の高いエネルギー政策と環境問題
1. 石炭依存度の高いエネルギー政策
2. 大気汚染
3. 水質汚濁
4. 産業と環境問題
5. 日本の環境協力
Ⅱ 概要
 江沢民・朱鎔基体制は、国有企業改革、行政機械改革、金融改革の三大改革を遂行し、さらに腐敗汚 職問題に取り組み、特に官僚と司法の腐敗対策に力を入れた。さらに、法輪功の問題と重要な政治動向 として江沢民の任期いっぱいでの引退についても調査分析した。経済動向では、1999年の成長率が対前 年比 7.1%と、先進国が長年目指しているインフレなき経済成長を達成したように思われるが、深刻な 失業問題とデフレ状況は依然として続いており、今後も経済成長率を7~8%に保っていかなければな らない情況にある。高成長を続けるには、エネルギー問題が重要になる。中国はエネルギー多消費国で あり、しかも石炭依存度が70%と非常に高いエネルギー政策を取っているだけに、環境問題が大きな問 題になっている。環境保護の面で、「環境保護法」が制定されているが、実際には困難な状況下にある。
 以上政治、経済の動向とそれにともなう環境問題について調査し報告した。