調査研究報告書 詳細
自動車産業のCO2対策への取組みにかかる分析調査
報告書No. H12委−21
発行年月 : 平成13年5月
株式会社 三菱総合研究所
Ⅰ 主要目次 | |
1. | 自動車産業のCO2対策への取組にかかる基礎データ |
(1) | 自動車製造業におけるCO2排出量 |
(2) | 自動車製造に係る近年の動向 |
(3) | 各国間の自動車製造業におけるエネルギー消費動向比較 |
2. | 自動車製造工程におけるエネルギー消費・CO2排出分析方法について |
(1) | 分析手順 |
(2) | 分析上の留意点 |
3. | 自動車製造工程における増エネルギー・省エネルギー要因 |
(1) | 部品点数の増加及び部品・車体の素材変更 |
(2) | その他の製造工程の変化 |
(3) | 作業環境の変更 |
(4) | 省エネルギー対策 |
4. | 自動車製造に係るエネルギー消費・CO2排出分析 |
(1) | 部品点数の増加及び部品・車体の素材変更 |
(2) | その他の製造工程の変化 |
(3) | 作業環境の変更 |
(4) | 省エネルギー対策 |
5. | まとめ |
(1) | 自動車製造に係るCO2排出分析の結果と経団連自主行動計画フォローアップ結果との比較 |
(2) | CO2排出分析に関する課題点 |
Ⅱ 概要 地球温暖化問題を巡る近年の政策動向については、平成9年にCOP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)で採択された京都議定書をベースに、国際協調のあり方について議論が続けられている状況にあり、国内施策もこれと並行する形で様々な政策手段の導入について検討が行われているところである。 自動車産業も、経団連自主行動計画に基づき製造工程における省エネルギー活動に取り組んでいるほか、運輸部門におけるCO2排出削減を図るべく、自動車の燃費向上やクリーンエネルギー自動車の開発を進めている。自動車製造にあたっては環境性能や安全性といった様々な社会的要請に配慮する必要があるが、これらの自動車スペック向上が、製造工程におけるエネルギー消費増加をもたらすとされている。また、ロボット化の普及や空調の導入など、製造工程や作業環境の変更などが増エネルギー要因として指摘されている。 本調査研究では、これらの増エネルギー、省エネルギー要因の自動車製造業におけるCO2排出量変化に対する寄与を定量的に把握するとともに、自主行動計画のフォローアップ結果との比較を試みた。 |