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調査研究報告書 詳細

統計の高度利用及びその分析手法の開発についての調査研究

報告書No. H12委−17
発行年月 : 平成13年3月


株式会社 野村総合研究所

Ⅰ 主要目次
Ⅰ. 調査の考え方と枠組み
Ⅱ. 統計の高度利用を適応する関心領域と対象データセットの選定
1. 関心領域の設定と仮説構築
2. 対象データセットの選定
3. 対象データセットの内容
(1) 企業活動基本調査
(2) 民間の企業データベース
(3) 異なる主体が保有するデータベースのリンク手法
Ⅲ. 統計の高度利用の実践(1)
1. 検証する仮説と方法
2. 出現企業・退出企業の要因分析(非パネル化要因分析)
3. 調査漏れ企業の属性分析
Ⅳ. 統計の高度利用の実践(2)
1. 検証する仮説と方法
2. 企業の戦略・風土と業績との関係分析
Ⅴ. 統計の高度利用に関する考察
Ⅱ 概要 
 近年の企業活動の実態を実証的に分析するため、既存の統計調査の枠組みを超えた新たなデータセットの構築について実践的な検討を行った。また、データセットに基づいて、実証分析を行い、統計のユーザとしての立場にある学識経験者、民間企業の有識者から、統計データ構築手法、データ内容についての示唆を得た。
 統計の高度利用方策は、同一統計のパネル化、異なる統計のリンクに大別されるが、パターンが想定されるが、本調査研究では、パネル化データと民間データベースのリンクによる実証的な検討を行い、企業活動基本調査のパネル化データと民間のデータベースを概念的にリンクする手法を具体的なモデルとして示した(野村総合研究所の考案)。
 また、リンクされたデータセットから、あえて既存統計の枠組みからは捉えることのできない項目を抽出し、具体的な数表にとりまとめ、目的外の利用が困難な国指定統計についても、統計がもつコード体系と民間のコード体系を相互に交換し、それぞれが保有するデータ項目のみを公開することによって、両者のデータベースの秘匿性を維持しつつ、学識経験者等の研究用途に必要な集計を行うことが実証され、こうした統計の「概念的な接続」の実践が広く期待される。