調査研究報告書 詳細
雇用の変化とグローバリゼーションの関係に関する調査研究
報告書No. H13委-13
発行年月 : 平成14年3月
Ⅰ 主要目次
第1章 輸出と直接投資が企業の組織変革に及ぼす影響について
-日本のマイクロ・データにもとづく実証分析-
1.イントロダクション
2.先行研究
3.1990年代中旬の日本の輸出と直接投資(FDI)
4.方法論・データ
5.輸出とFDIが企業のパフォーマンスに及ぼす影響
6.企業の特性が輸出と直接投資に及ぼす影響
7.企業内の部門別雇用変化
第2章 日本企業のグローバル化におけるフラグメンテーションと企業のパフォーマンスについて
-企業活動基本調査のマイクロ・データにもとづく分析-
1.イントロダクション
2.先行研究
3.方法論とデータ
4.フラグメンテーションが企業に及ぼす影響
5.フラグメンテーションの産業別パターン
第3章 情報化技術が雇用、企業組織ならびに取引形態に及ぼした影響に関する分析
1.情報化、雇用構造、賃金および偏向的技術変化
2.垂直的関係の経済分析市場を経由しない企業間の垂直的取引の特色
3.Facts and Figures
4.先行研究のサーベイ
5.本研究での推定方法
6.推定結果
7.まとめ、今後の展望
第4章 日本企業の雇用創出・雇用喪失
1.企業の海外進出と国内雇用
2.企業の年齢および企業規模と雇用創出率、雇用喪失率との関係
3.企業の組織変更、分社化、事業内容の見直しと雇用
4.研究開発と就業形態
5.企業活動基本調査の整理について
Ⅱ 概要 本報告書では経済産業省「企業活動基本調査」のパネルデータを基礎資料に、90年代の不況が続く中、わが国企業の取る活動について計量的な面から分析・検討を行った。すなわち、1)海外進出をはじめとする国際化、2)IT技術の進歩による企業内・企業間の情報化、3)パートタイマーなどの雇用情勢・就業形態の変化の3点である。 1)に関しては、まず直接投資・輸出と企業パフォーマンスの相関関係、次に生産活動の一環を他の企業あるいは地域へ移す「フラグメンテーション」が、我が国企業のパフォーマンスに及ぼす影響を分析した。 2)は、企業の情報化が進展することにより、企業内、企業間の資本構造や雇用構造に起きている変化と企業の生産性向上との関係について実証分析を試みた。 3)は、企業ベースでの雇用創出率・雇用喪失率の測定、企業の海外進出が国内雇用に与える影響、企業の年齢および企業規模と雇用創出率、雇用喪失率との関係などについての計量経済学的な時系列分析を行った。 |