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調査研究報告書 詳細

地域におけるベンチャー型機械産業育成の可能性

報告書No. H16-4-3A
発行年月 : 平成17年3月


株式会社 シィー・ディー・アイ

Ⅰ 主要目次

 第1章 課題の整理
  1 産業クラスターとしての京都と京都ベンチャー
  2 地域ベンチャーの地域間比較のためのモデル化
   (1)産業クラスターとしての京都モデルの位置
   (2)名古屋・三河モデル (3)岡谷・東大阪モデル (4)浜松・燕三条モデル
  3 京都固有の課題の検証
 第2章 北イタリアに学ぶベンチャー産業振興
  1 北イタリアの産業・ベンチャー企業の特徴
  2 北イタリアと京都の類似点 3 イタリアと京都からの教訓
 第3章 京都における本社機能維持・吸引の要因
  1 京都に本社機能を残す企業の事例研究 オムロン他
  2 その他の京都企業の新本社ビル建設の事例と場所の選定
  3 東京から本社機能の移転を予定する企業の事例
  4 地方都市駅前本社の可能性
 第4章 地域におけるベンチャー育成土壌
  1 地域におけるベンチャーの3層モデルの提案 2 起業を成功させる事業差別化戦略
  3 ベンチャー育成として求められるパーソナリティ 4 起業を促進する地域風土
  5 京都ベンチャー・モデルの検証(1960年代以前~1990年代以後)
 第5章 京都モデルの他都市への適応可能性
  1 国内他都市モデルと京都モデルとの比較 2 京都モデルの北イタリアとの比較
  3 京都における近年の動向 4 京都モデル活用に向けた10の提言

Ⅱ 概要

 本研究調査では、オムロンや京セラなどベンチャー型機械関連企業が数多く生まれ育つ京都を取り上げ歴史的に、そこに見られるベンチャー型機械関連企業育成の可能性を「京都モデル」として確立させると共に、その要素をどのようにして各地域に適用させることができるかを検討し、具体的で実効性のある提言としてまとめた。
 また、機械関連企業の中で本社機能を東京以外に移転させるケースも出てきた中で、京都には大企業に育っても本社機能を東京等へ移転しないベンチャー型機械関連企業が多く、本社機能を引き寄せる求心力があると考えられるが、こういった求心力を他の地域も持つことが出来るのか否かも検討した。さらに、「京都モデル」が国内の他地域への応用が可能であるかどうかを、名古屋や他の地域との比較の中で検討するとともに、日本国内だけでなく世界に対しても有効性を持つのかどうかを、ものづくりの気風の色濃い北イタリアとの比較の中で検討を行った。