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調査研究報告書 詳細

最近の機械工業におけるデジタル化実態調査研究

報告書No. H17-3-2A
発行年月 : 平成18年3月


株式会社 価値総合研究所

Ⅰ 主要目次

 1.「デジタル化」の実態
  (1)日本の製造業が取り巻く環境
  (2)デジタル化の定義
  (3)デジタル化とものづくり産業
  (4) 3次元CAD
  (5)デジタル化導入企業の事例
  (6)製造業の現状とデジタル化の展望
 
 2.機械系製造業におけるデジタル化の実態
  (1)アンケート調査の概要
  (2)調査結果から見たデジタル化の状況-回答結果の全体概要-
  (3)企業規模・業種別にみたデジタル化の状況

 3.デジタル化率の設定と企業業績との関係
  (1)製品のデジタル化
  (2)生産工程のデジタル化率の設定
  (3)生産工程デジタル化率と企業業績との関係

Ⅱ 概要 

 本調査研究では、デジタル革命における機械関連企業の現状と課題を抽出するため、機械関連企業の設計、生産、製品機能、人材開発等の企業活動について、デジタル化率というべき指標を想定し、アンケート調査等により具体的な把握を試み、企業業績との関係についても分析した。
 その結果、製品のデジタル化率は中小企業より大手企業で高い傾向にあり、また業種別では電気・精密が高いことが分かった。CAD-CAM、CAE等の導入状況等から試算した生産工程におけるデジタル化率は、大企業、輸送機械系産業が高いことが分かった。
 また、企業の売上高及び一人当たり売上高が高い企業ほど、生産工程のデジタル化率は高い傾向にあり、デジタル化率の上昇は、生産性の向上につながりやすいという結果となった。デジタル化は、大企業、輸送機械を中心に競争力の向上に寄与しているが、今後中小企業を中心にデジタル化の推進とデジタル化による企業の競争力の向上のための方策が必要となってきていることが明らかになった。