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調査研究報告書 詳細

世界的半導体ファンドリーにおける人材戦略―日本の電子産業の人材力を世界規模の競争で活用するために―

報告書No. H17-1-1A
発行年月 : 平成18年3月


株式会社 マルチタスク・カンパニー

Ⅰ 主要目次

 第1章 アジアの大手半導体メーカの人材戦略での成功

 第2章 台湾の半導体ファンドリーメーカの組織と人材戦略
  第1節 TSMC
  第2節 UMC

 第3章 韓国の半導体メーカの人材戦略とファンドリービジネスへの参入状況
  第1節 サムスン電子

 第4章 日本の半導体ファンドリーメーカ経営層に望まれる要件の調査
  第1節 調査の目的と方法
  第2節 調査結果

Ⅱ 概要 

 本調査研究においては、世界のトップのファンドリー企業であるTSMC社などと、アジアの半導体メーカのトップ企業であるサムスン電子の人材戦略を調査した。

 台湾のTSMCは北米のファブレス半導体メーカが主要顧客であり、幹部社員もシリコンバレー企業の出身者が多いために、その人材戦略も北米企業に近い形態である。ファンドリーというビジネスモデルに最適化することを意識し、顧客とのコミュニケーションを重視した顧客志向の強い人事組織である。

 韓国のサムスン電子は人材重視の企業経営で、長期的に発展できる経営の基盤を整備しており、優秀な人材の採用と教育・育成に、多大な投資を行っている企業である。人材戦略はトップダウンの重要戦略として位置づけられており、その全体像はサムスン独自のシステムと言えるユニークなものである。

 また、国内外の半導体業界の経営経験者を主体として、半導体企業経営者における資質面・能力面・経験面での必要な要件を、調査してこれをまとめた。