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調査研究報告書 詳細

中国の技術標準及び流通構造の変化が日系電機メーカーに与える影響

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報告書No. H20-2-1A
発行年月 : 平成21年3月


(株)価値総合研究所

【主要目次】

第1章 調査の目的と方法

第2章 最近の中国経済とデジタル家電産業の動向
        第1節 最近の中国経済の動向
        第2節 デジタル家電産業の動向

第3章 中国における技術標準の動向
        第1節 技術標準の概念と類型
        第2節 中国の技術標準システムの特徴
        第3節 事例分析
        第4節 中国の技術標準システムの日系メーカーに与える影響

第4章 中国における家電流通の動向
        第1節 中国の消費動向
        第2節 中国の家電流通チャネルの変遷
        第3節 中国市場における日系メーカー製品の競争力
        第4節 中国の家電流通の特徴
        第5節 流通構造の変化が日系メーカーに及ぼす影響

第5章 日系メーカーの対応と政策への示唆
        第1節 日系メーカーの対応方向
        第2節 政策への示唆

【概要】 

  日系電機メーカーが中国を市場国として捉え、事業展開を推進するに当たっては多くの課題が想定されるが、本件調査ではデジタル家電を対象に、中国の「技術標準」と「流通構造」に焦点を当てて分析を行った。調査は、中川涼司立命館大学教授を委員長とする委員会を組成し、3回開催し検討するとともに、中国の政府、大学・研究機関、日系メーカー等へのヒアリング調査を踏まえ進めた。その結果、次の事項が明らかとなった。技術標準については、中国は「世界の工場」から脱却すべく、自主創新(イノベーション)の下に研究開発、知的財産(特許)、技術標準を三位一体的に推進すべく官民が取り組み始め、日系メーカーも研究開発段階で中国の大学・研究機関や企業と連携し、国の標準化委員会のワーキンググループに積極的に参画していくことが重要である。また、流通に関しても中国の流通構造の展開、特徴を日本の戦後の発展と比較検討しつつ、日系メーカーにとっては今後、ミドル市場への参入がポイントとなること、さらに中国国内における地方部の発展にあわせ、地方販売ルートの開拓が重要である。