調査研究報告書 詳細
機械企業の環境保全の取り組みと課題
報告書No. H10-7
発行年月 : 平成11年5月
Ⅰ 主要目次 | |
1章 | 企業の環境問題と環境対応 |
1. | ますます悪化する地球環境と環境規制 |
2. | 企業の環境責任と環境対応 |
3. | 廃棄物処理・リサイクル問題 |
4. | 循環型社会の構築に向けて |
2章 | 機械企業の環境保全対策とその課題(アンケート調査を中心に) |
1. | 調査の背景と概要 |
2. | 機械企業の環境保全の取り組み状況と課題 |
3. | 機械企業のリサイクルの取り組みと課題 |
4. | まとめ |
3章 | 家電産業におけるリサイクル活動 |
1. | 家電リサイクル法制定とその背景 |
2. | 家電リサクイル法の概要 |
3. | 家電リサイクルの取り組みと主な課題 |
4章 | 自動車産業におけるリサイクル活動 |
1. | 自動車をめぐる環境問題の多様化と深刻化 |
2. | 企業の対環境行動 |
3. | 自動車のリサイクル対策の動き |
4. | 自動車メーカーの取り組みと課題 |
5. | 今後の課題 |
付属資料 | |
1.アンケート調査票 | |
2.アンケート集計結果 |
Ⅱ 概要 環境問題は昭和30年以降の高度成長期における産業公害問題から、40年代後半以降の都市化の進展や生活水準の向上に伴う排ガス問題、生活廃棄物の増大・水質汚濁など都市型・生活型問題へ、発生源の多様化と環境負荷が及ぶ空間的領域を拡大してきた。さらに、最近ではフロンによるオゾン層破壊や二酸化炭素排出量の拡大による地球温暖化など地球規模の問題にまで広まっている。 環境問題がこのように著しく悪化するなかで、21世紀の経済発展と環境保全を両立させる「循環型経済社会」の実現が急務な国際的課題になっており、わが国はもとより、国際的な様々なレベルで環境保全の論議やその取り組みが試みられ始めた。しかし、環境保全の具体的な取り組み内容やその課題を解明した資料は殆どないのが実状である。 本報告書は、調査対象を機械企業(800社)に限定し、1)機械企業の製品開発、素材・部品調達、生産、出荷・物流に関する動脈部分の環境保全の実態と今後の課題、2)使用済み製品の再商品化(リサイクル)という静脈部分の環境保全に取り組む企業の取り組み内容や今後の課題をアンケート調査及びヒアリング調査を通じて取りまとめたものである。具体的には、環境問題と企業経営の観点からの問題を提起し(1章)、機械企業を対象に動脈部分と静脈部分の環境保全の取り組み実態と課題を把握し(2章)、事例調査として本格的なリサイクルに取り組む家電企業と自動車企業の取り組み実態と主な課題などを取りまとめたものである(3・4章)。 |