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調査研究報告書 詳細

機械関連企業のグローバル戦略と本社―子会社マネジメントー

報告書No. H10-5
発行年月 : 平成11年5月



Ⅰ 主要目次
第1章  本調査研究の主旨
第2章  概要及び調査結果
第3章 資本財企業のグローバル戦略と本社-子会社マネジメント
第4章 機械部品企業のグローバル戦略と本社-子会社マネジメント
第5章 高度機能部品企業のグローバル戦略と本社-子会社マネジメント
第6章 耐久消費財企業のグローバル戦略と本社-子会社マネジメント
第7章 グローバル戦略と本社-子会社マネジメントに関する業種間比較
第8章 グローバル戦略と子会社の業績評価に関する業種間比較
第9章 インプリケーション  
Ⅱ 概要 
 現在、機械関連企業を含む日本企業のグローバル経営の必要性が叫ばれ、また実際に多くの企業が世界的な競争の中に身を投じている。これまでの企業のグローバル戦略に関する調査研究では、セットメーカー、部品メーカー、資本財メーカーにおける個々の製品特性の違いを深慮せず、これを一色端に扱ったものが多かった。特に、調査対象としては大手自動車、家電メーカーといった、大規模な耐久消費財企業が取り上げられるケースがほとんどであり、企業規模が小さくても世界的に競争力があったり、高いマーケットシェアを獲得している企業が取り上げられるケースは少なかった。ところが、我が国機械関連企業のグローバル戦略の課題を考察する場合に、従来の理論的背景を無批判に受け入れることは適当ではなく、新たな観点を付加したより精緻な分析が求められていると言えるのである。
 そこで、本報告書では、主力製品別にみた日本の機械関連企業本社(HQ)のグローバル戦略の実態、本社-現地子会社を通じた国際マネジメントの在り方及び海外グループ管理の問題点と対応を解明すべく取りまとめたものである。
 具体的には、機械関連企業を資本財、機械部品(主に自動車部品)、高度機能部品、耐久消費財の4業種に細分化し、グローバル戦略の実態、輸出対応/海外生産バランス、諸活動の配置/調整バランス、経営資源の移転/逆移転バランス、海外グループ管理の問題点と対応などにつきアンケート調査を実施して大数観察に基づく定量的分析を行い、業種間における差異を抽出した。また、インタビュー調査を数多く実施することで、アンケート調査で得られた知見を実態面で補うよう努めた。