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講演会・イベントのご報告 詳細
BICライブラリ「くるまコレクション」オープン記念セレモニー
【開催報告】機械振興協会経済研究所主催 BICライブラリ「くるまコレクション」オープン記念セレモニー | |
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開催日時 | 2023年11月21日(火)15:00~18:00 |
場所 | 機械振興会館 B2ホールおよび5F倶楽部 |
テーマ | BICライブラリ「くるまコレクション」オープン記念セレモニー |
内容 | プログラム 【第1部 講演会】 開催の辞 機械振興協会 経済研究所 所長・一橋大学 特任教授 森川正之 講演 1:「グローバル『自動車』産業の動向」 機械振興協会 経済研究所特任フェロー・名城大学 経済学部 准教授 太田 志乃 氏 講演2:「学生ベンチャー支援における図書館情報の活用」 電気通信大学 産学官連携センター(ベンチャー支援部門)客員教授 竹内 利明 氏 司会:機械振興協会 経済研究所 所長代理 北嶋 守 【第2部 レセプション】 場所:機械振興会館 5F 倶楽部 時間:17:00-18:00 【開催の概要】 2023年11月21日(火)に機械振興会館B2ホールならびに5F倶楽部にてBICライブラリ「くるまコレクション」オープン記念セレモニーを開催しました。 講演会では、機械振興協会 経済研究所特任フェロー・名城大学 経済学部 准教授 太田 志乃 氏、電気通信大学 産学官連携センター(ベンチャー支援部門)客員教授 竹内 利明 氏にご報告いただきました。 開催当日は、講演会に85名、レセプションに68名の方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様に、厚く御礼申し上げます。 ※講演会のオンデマンド配信と資料を公開しています(2024年2月末日まで予定)。 こちらよりご覧いただけます。 【第1部講演会】 【開催の辞】 「自動車産業と図書館」をテーマに、図書館は知識経済における基礎的なインフラであり、今後の日本の自動車産業の生産性を向上するうえで重要となる研究開発の基礎となりえる役割を果たしていることを述べた。 【講演1】 「グローバル『自動車』産業の動向」では、機械振興協会 経済研究所特任フェロー・名城大学 経済学部 准教授 太田 志乃 氏より、世界各国における自動車産業の動向について説明がなされた。まず全世界的な傾向では電動化・EV化の進展がみられる一方で、新興国では未だICE(内燃機関)車の比率が非常に高く、完成車メーカーは国ごとに異なる対応が必要なことを説明した。 次に、自動車産業は変革期に直面しており、車両のEV化のみならず、タクシー配車サービスのAI化や自動運転化、物流用ドローンの普及など新たな「モビリティ」に向けた変革に対応する必要性を説明した。このような変革期の自動車産業におけるモノづくりにおいては①完成車企業の製品開発が生産のモジュール化から企画・設計のモジュール化へと変化していること、②EV専用プラットフォームの開発、メーカーの垣根を超えたEV設計の協業など完成車企業の製品開発の変化が起きていること、③モビリティ産業を多品種少量型ととらえて従来とは異なるデジタル技術の活用などによる生産・開発手法の変化が生じていること、という3点の変化について説明した。 また、サプライチェーンの変化や大手完成車メーカーの投資配分先の急速な変化が顕著であるほか、既存完成車企業がソフトウェア企業や新興企業などとエコシステムを構築したり、協業をしたりすることによる「仲間づくり」をすることが「自動車」から「モビリティ」への転換のなかでみえてきている。また、それらの変化が周辺産業へも影響を与えていることを述べた。 【講演2】 「学生ベンチャー支援における図書館情報の活用」では、電気通信大学 産学官連携センター(ベンチャー支援部門)客員教授 竹内 利明 氏より、公共図書館によるビジネス支援サービス、専門図書館に関する説明の後、学生によるベンチャー企業支援において大学や企業などに並んで図書館が果たす重要な役割について実例を挙げながら説明が行われた。 日本の公立(都道府県立・市町村立)図書館は、実は殆どがビジネス支援サービスを行っている。また、BICライブラリをはじめとした特定の産業分野など専門分野に特化した蔵書を持つ専門図書館が存在することを説明した。ビジネス支援と図書館という視点では、利用者であるビジネスパーソンが経営課題の解決などに繋がる情報収集のために図書館のレファレンスを活用し、レファレンスに応じる司書も調査を通じて利用者と共にスキルが向上する「スパイラルアップ」が起こることが重要であることを述べた。 次に、学生ベンチャー企業支援の事例として、電気通信大学によるアイディアコンテストや共同研究施設、佐賀県の中山鉄工所と学生団体の共同開発事業、電気通信大学発の学生ベンチャー企業が現役学生をアルバイトとして雇用し事業を行っている事例が紹介され、そうした事例において、学生がアイディアを得る拠点として図書館が重要な役割を持っているという説明があった。 【見学会】 講演会とレセプションの間に、「くるまコレクション」を中心としたBICライブラリの見学会を行った。機械振興協会 釡会長には「くるまコレクション」の概要を説明しながらB1FフロアからB2F書庫までを案内し、また一般来場者では35名の見学があった。 【第2部 レセプション】 その後、17:00より機械振興会館5階の機械振興倶楽部においてレセプション開催され、初めに機械振興協会 釡会長挨拶が行われ、続いて経済産業省製造産業局 西山 英将 課長から祝辞を頂いた後、日本自動車工業会 岡 紳一郎 参与の挨拶及び音頭での乾杯となった。レセプションの参加者は各工業会関係者、大学関係者、図書館関係者及びマスコミ関係者など総勢68名であった。18:30には機械振興協会副会長櫻井より中締めが行われ盛会裏にレセプションが終了した。 |