機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

　毎年のように発生する集団食中毒等の食品衛生上の事故をなくすために、食品機械に採用されている配管内部やパッキンの洗浄・消毒や、雑菌等の発生状況を把握するための配管内部の検査が不可欠となる。そのため、容易に配管を着脱できる継手の開発が要請されている。サニタリー（食品機械）用継手は、管内に凸凹がないこと、配管内の径が絞られないこと、パッキン等の分解清掃性が良いことが求められる。今回、これらの要求を満たした上で、サニタリー用の継手として初めてオスメス性を有しないワンタッチ継手を開発した。オスメス性が無いため、配管方向にとらわれない結合や、衛生上の問題から配管部を極力短くしてタンク等を直接反応釜等へ結合する方式に合致した継手として利用でき、今後の需要が期待される。