機械振興賞　受賞者 業績概要詳細

軸継手はモーターと他の回転軸との連結に使われ、両者の回転中心のずれや取り付け角度誤差によって振動や回転ムラが発生するのを抑制するために用いられる。従来の軸継手では、軸の取り付け部にスリ割りと呼ばれる内径から外径に至る切れ目を入れて、この部分をネジ等で締め付けて軸を固定するものが多く使われている。しかし、このスリ割りを入れるために回転中心と重心がずれてしまったり、ネジで締め付けたときに軸継手の変形が大きくなってしまったりしていた。

本業績では、このスリ割りを内径から始まる独特な曲線として、外径側まで至らないようにしている。これにより軸継手の回転中心と重心とのずれも小さくし、軸継手の全長も短くすることができ、省資源化も達成している。