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機械製品に対する安全要求と設計方法

第2回 安全設計−故障許容設計−

危険を防止するためには、危険の原因を除去することが必要です。しかし、この危険の原因を除去することが困難な場合には、危険にいたる原因の発生を許容し、これが発生した場合でも他の手段により危険に至らないようにすることが求められます。この対応を「故障許容設計」と呼んでいます。
故障許容設計においては、危険の原因として考えられる「装置の故障」と「装置の誤操作」をなくすことが必要です。そのため、故障の種類により以下の2つのアプローチが推奨されます。

設計1: 「装置の故障」または「装置の誤操作」により機能が喪失する場合には故障する箇所を冗長設計とする。
(1故障、1誤操作対応設計)
設計2: 「装置の故障」および「装置の誤操作」によりさらに誤動作を起こす場合には複数の安全回路を設ける。
(2故障、2誤操作または1故障1誤操作対応設計)