-解析の体制- |
設計者が中心となり、社内の信頼性・安全性・品質管理・製造技術・製造・検査・生産管理・サービス部門の技術者が参加して自由かったつに話し合い検討していきます。 |
-準備する資料- |
システム仕様書、設計報告書、解析報告者、信頼性ブロック図、製作図面、検査報告書、不具合報告書、取扱い説明書、操作マニュアル、関連法規等の文書を用意することが必要です。
注:設計報告書中の「仕様値-設計値対照表」は、要求事項を設計結果が満足しているかを確認するのに必要です。
注:次項に「解析の体制」と「準備する資料」の詳細を示します。 |
-実施時期- |
設計、製造、および出荷に係わる下記の各フェーズにおいて実施することが望まれます。
「概念設計」「基本設計」「詳細設計」「製造移行前審査」「検査完了審査」「出荷前後の不具合発生」時 |
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解析の体制 | 準備する資料 |
部門 | 進行役 |
設計 | 進行役 | システム仕様書、設計報告書、解析報告者、信頼性ブロック図、製作図面、取り扱い説明書、操作マニュアル、関連法規
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信頼性 | 信頼性の観点からの指摘 | 設計報告書(信頼性部分) |
安全性 | 安全性の観点からの指摘 | 設計報告書(安全性部分) |
品質管理 | 品質管理の観点からの指摘 | 不具合報告書(製造、検査、クレーム全て) |
製造技術 | 製造技術の観点からの指摘 | 製作図面(製造技術的部分) |
製造 | 製品製造の観点からの指摘 | 不具合報告書(製造不具合部分) |
検査 | 製品検査の観点からの指摘 | 検査報告書 |
生産管理 | スケジュールの観点からの指摘 | 工程表 |
サービス | 客先の目線での指摘 | 不具合報告書(客先のクレーム等) |
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-解析のステップ- |
以下の5段階により解析を実施していきます。必要によりステップ6を実施します。 |
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ステップ1 | : | 解析対象を理解します。(前項で挙げた資料を基に解析を行う製品を理解します) |
| ステップ2 | : | 初めに望ましくない事象を定義します。 |
| ステップ3 | : | その事象を発生させる要因を摘出します。 |
| ステップ4 | : | システムの故障を発生させる事象との因果関係を、論理記号を使用してツリー状に表現した故障の木図(FT図)を作ります。→ 2.5項にFT図の作成手順を示します。 |
| ステップ5 | : | 定量的な解析が必要であれば、各事象ごとの故障率を割り当てます。
注: | 故障率とは、「ある時点までに作動してきた系、機器、部品などが引き続く単位期間内に故障を起こす割合」です。故障率の単位は、FIT=10-9/hを用いています。一般に故障率は、瞬間故障率と平均故障率がありますが、単に故障率という場合には瞬間故障率を示します。 |
| 瞬間故障率は、「1/故障が起こったときの動作時間」、平均故障率は、「期間中の総故障数/期間中の総動作時間」と定義されます。 |
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| ステップ6 | : | FTA解析自体は、ステップ5で終了しますが、事故の防止のために下記の実施も重要です。 対策の実施→FMEA表に事故原因に対しての対策を記入し実行していきます。 |
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