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協会のお知らせ 詳細

会長新年の挨拶

 新しい年、流れを変える年

 あけましておめでとうございます。
 皆様には、お健やかに新年を迎えられたこと、謹んでお慶び申し上げます。

 一昨年の東日本大震災で被災され、未だ大変なご苦労をされている方々に、改めて心よりお見舞いを申し上げます。一方、昨夏のロンドンオリンピック・パラリンピックは、多くのメダルを獲得し、特に東日本大震災で被災された地元選手の活躍もあり、全国民に勇気と希望を与えてくれました。一刻も早い生活の再建、産業・雇用の立て直しのために、全国で被災地を支えていかねばなりません。

 さて、当協会は一昨年4月より一般財団法人に生まれ変わり、経済・技術両研究所事業の今日化と連携の強化を始め、産学官連携センター及びビジネスセンターの開設並びにビジネス支援ライブラリーの機能強化、など多角的な取り組みを進めてきました。当協会と致しましては、設立以来の「機械産業関係のハード的・ソフト的な共通インフラの提供」という使命を意識しつつ、今後とも日本の機械産業の着実な発展に貢献していきたいと考えております。

 現在、日本の機械産業を取り巻く経済環境は、大震災や洪水などの自然災害に留まらず、ユーロ危機、尖閣問題及び米国における所謂財政の崖など、金融面乃至政治面からもかつてない困難に直面し、超円高の継続や欧州や中国を中心とする外需の低迷など、引き続き非常に厳しい局面が続いております。また、これに加えて、エネルギー問題、長引く景気低迷、人口減少及び空洞化の進展など、中小企業や地域経済社会が直面する困難もかつてない厳しさに見舞われています。

 他方、昨年後半には、米国、中国、韓国そして日本で新しい政権が生まれ、長年の課題であった東アジア自由貿易圏の形成に向けた交渉開始が決定され、また超円高傾向にも若干の修正の気配が見られました。今年は、かかる新たな望ましい変化の芽を大きく育て、日本の機械産業の本格的な復活に繋げていくことが重要です。

 このため、当協会としても、引き続き機械産業の活性化のため、必要なサービスの提供、新技術の開発及び産業の実態調査・分析を積極的に実践してまいります。

 本年も皆様からのご支援、ご指導を何卒、宜しくお願い致します。

一般財団法人 機械振興協会
会長 庄山 悦彦